ユーザ数が少ない通信キャリア程使える傾向があり、少し前はイーモバイルやUQ WiMAX等に対して、docomo、au、softbankの大手3キャリアは使いものにならなかったコミックマーケット開催時の通信環境。
 3Gから帯域当たりの効率が良いLTEへの移行が進み、イベントへの対策も強化された為か、回を追う毎に改善が進んでいるように思われます。
  「コミケ 通信 状況」の検索結果 - Togetterまとめ
 C86までは上記のようなまとめが有志によって作成されていましたが、C87では見かけられず、この面からもコミケでの通信環境は改善に向かっているのかと思われます(?)。
 
 コミケにおける通信環境はユーザ密度はもとより、『情報戦』とも言われる故に、ユーザ当たりの使用端末数や通信頻度も高く、通信各社にとっていわばベンチマークや試験環境とも言えます。
 通信制御等の様々な対策が行われており、一般ユーザに見えやすいところでは移動基地局や、Wi-Fi忍者(Softbank)/人間Wi-Fi(au)/Wi-Fiサポーター(docomo)といった移動型Wi-Fiスポットの配備でしょうか。
 実際の所は後者に関しては、配備環境の性質上、バックボーンはほぼ無線となる為、使用している帯域が混雑していれば意味はなく、使用され始めた頃こそ、 WiMAXやAXGP(Softbank 4G)といった空いていた帯域にデータを流すという意味で効果があったと思われますが、今現在では、1台の端末で多くの帯域に対応するようになり、極端に空いている帯域が減少したこと、
 また、データ定額が容量制となったことで、通信量の節約目的でWi-Fiに繋ぐユーザの増加、モバイルルータやテザリングの多さによるWi-Fi同士の輻輳で速度が出なくなったりして、単なるパフォーマンスで終わっているのではないかとすら思います。
 現に、待機列でdocomoのWi-Fiサポーターに繋いでスピードテストを行った際は上下共1Mbps以下、pingも100ms以上と、最低限の品質で、普通にLTE接続の方が速度が出たりしていました。
 また、Wi-Fiの性質上、出力にもよりますが通信可能エリアが狭い為、端末の間にある程度の距離が開くと接続が不安定になったり、切れたりする難点もあります。
 この辺りはモバイルと固定の両方手がけるIIJのブログが詳しいかと思います。
  てくろぐ: IIJ、同人誌即売会に初参加します! #bunfree
  てくろぐ: IIJ、コミケットスペシャル6に参加します #cmksp
 比較的信用出来そうなWi-Fiはビッグサイトに常設されているWi-Fiスポットで、展示ホールに設置されているので高出力故、利用端末数も多そうな割には、バックボーンが光回線なのか利用した際は比較的高速でした。
  フロアマップ|館内案内・サービス | 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
 上記ページによればSoftbankに関してはエリア的に使えるのか微妙ですが、大手3キャリアでスマートフォンのデータ定額利用者なら追加料金無しで自社のWi-Fiが利用できるはずなので、設定の上使う価値はあります。

 で、この特殊環境で快適に通信を行うには、
 ・複数キャリアの回線を持つ
 ・比較的空いている帯域を利用する
辺りが考えられます。
 1つ目は、要するにサブ回線を持とうということです。
 幸いなことに、MVNO各社のいわゆる格安SIMにより、au系はUQmobileもしくはmineo、docomo系ならそれ以外の殆どのMVNOで、データ通信専用SIMなら1000円/月以下から契約期間の縛り無し、契約手数料(SIM代金)もamazon辺り見ると千円台から出ているので、対応端末があるなら検討価値はあります。飛び道具としてはTry WiMAXのようなレンタルも(

 但しSoftbank系に関してはワイモバイルが一応MVNOとは言えますが、Nexus5一括0円案件等の一部を除き格安とは言えないこと と、基本的に2年縛りもあるので、やはりSoftbank系で一時使用回線を確保するのは難しいかと。4G対応プリペイドスマホでBLADE Q+なんてのもありますがテザリング不可だと微妙過ぎて……
 2つ目は、一概に空いている帯域がどことは断定できないので、状況によって空いている帯域を使うということです。サービスモードから使用帯域が固定可能な端末(GALAXYシリーズ等)が必要ではありますが…。
 空いているとは断定は出来ないですが、docomoならband3(1.7GHz帯)は対応端末が増えてきているとはいえLTEの使用帯域が広いこと、au系ではband41(2.5GHz帯,WiMAX 2+)、softbank系でも同様にband1(2.1GHz帯)やband41(2.5GHz帯,AXGP)辺りは今のところ比較的マシなのでしょうか。
 日本でしか用いられない帯域故に、基本的に国内向けAndroid用の1.5GHz帯docomo(band21)、 au(band11)、softbank(band11※LTEではなく3.5G規格のDC-HSDPA)なんてのもありますが、特にauはエリアが分からない為どこまで使えるかは不明かと。

 注意点として、MVNOの格安スマホ、格安SIMの類では、SIMフリー端末が主に海外メーカー製の為、国内での使用帯域に必ずしも最適でないこと(対応帯域の少なさ)、
 MVNOの設備容量、契約による通信制限等、大手キャリア本体に比べて制約も多いです(もちろんコミケでは本体でもギリギリの通信環境なので大した差ではないかも知れませんが)。
 また、バッテリ容量についても、タブレットや一部の大型スマートフォン以外の端末では内臓バッテリーの容量が少なめな印象もあるので、早朝から参加する場合、1台では厳しいかも知れません。
 SIMフリー端末に限らず最近は内臓バッテリー交換可能な端末が減っている為、モバイルバッテリーのお世話になることも多いはずですが、充電時の操作は避けたい(発熱と落下危険回避から)ことと、特に夏コミでは充電時の発熱と充電制御により上手く充電されないこともあるので、出来れば2回線2台以上持つのが良いかと思われます。

追記:
 各通信キャリアのC88対策ページが出来てました

  コミックマーケット88|au
 auは移動基地局を増やすようですが、特に3台配置の東駐車場〜東展示場での環境がどうなるか気になる所です。

  コミックマーケット88で「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレボリューションズ」とコラボ、電波対策を実施 | 個人のお客さまへのお知らせ | お知らせ | モバイル | ソフトバンク
 softbankは強力コラボ先行で、対策としてはいつも通りかと(C87の気球Wi-Fiとは何だったのか)。あと、一部とはいえWi-FiスポットのSSIDをコラボ絡みで変更するようですが先頭に『.』を付けるのは色々と問題があるんじゃないかと思いますが…(00000JAPANとか

 docomoで確認出来るコミケ対策ページは、8/6現在dアニメストア内特設ページの下部のみです(イベント対策ページからも下記に飛ばされます)。
  よりつながるイベント一覧 | エリア | NTTドコモ
  夏コミでファイト!!Wキャンペーン | dアニメストア
 恐らくC87とほぼ同様。プレミアム4G(キャリアアグリゲーション:CA)対応の移動基地局はまだ関東には配備されてないようですので現地でも期待薄でしょう。Wi-Fi対策されるのがコミケだけという辺りまあ…

 UQ WiMAXも増強あり、また、狙ったかのようなタイミングでWiMAX 2+のビッグサイト屋内エリアを拡大しました。
  コミックマーケット88でのWiMAXおよびWiMAX 2+仮設基地局設置について | UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
  WiMAX 2+サービスの屋内施設エリア拡大について(東京ビッグサイト) | UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+